【占星術コラム】
『母子(父子)関係はどこまでホロスコープで読めるか?』(その1)
西洋占星術のホロスコープで用いられる12のサイン、また各天体や座標点には、総体として
「この世のありとあらゆるもの」
が割り当てられます。
これは、そういう建前になっているということですね。
したがって、原理的とらえると
「この世のありとあらゆるものについて、ホロスコープで読むことが出来る」
ということになります。
(わたしに言わせれば、あくまでもシンボルとして読むことが出来るのであって、事実として読める訳ではない! ということになりますが)
ところでふだんからお客さんとの面談を通して痛感していることですが、ご自分と母親(父親)との関係に解けない謎や疑問、どうしても割りきれないもの……などをお感じになっていらっしゃる方々は少なくありません。
こうした関心そのものは、もちろん占いとは関係なく存在するものですが、ホロスコープ(読み)に関心が高いみなさんの中にも、そうした関心を持たれる方々は当然いらっしゃいます。
そこで今回コラムの形で
(個人のホロスコープ、つまり出生図からそれが読めるとしたら、何を手がかりにしたらよいのか?)
また
(どの程度まで、どう読んで解釈すべきか)
ということを、わたしなりにご説明したいと思います。
【ご注意】
このコラムでお話するのは、お母さん(お父さん)のホロスコープとご本人のホロスコープとを2つ合わせて読む方法ではなく
あくまでご本人お一人のホロスコープ(出生図)でどこまで読めるのか、というハナシです。ここはどうぞお間違えのないよう、お願いいたします。
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まずは、ホロスコープ上の太陽と月の話から始めましょう。
上に書きました
(サインや天体などに森羅万象を割り当てる)
ということから、自分の父親や母親は何に割り当てられているのか、という疑問が当然に導かれますね。
これは教科書的には、父親が太陽で母親が月ということになっております。といって、ご存知のように、太陽は一方でご本人が生きていくその方向性(世間向けの)ですし、月はご本人の情緒の根っこ(気分を底の方から支配しているもの)です。
すると
「ええっ? 自分の生きていく方向性が、そのまま『父親』に重なっているのか? あり得ないそんなの!」
と思われる方が大半ではないでしょうか。
なかには
「いやいや、自分は父親を完璧なお手本として生きていますから、まったくその通りです」
という方もいらっしゃるでしょうが、これはやはり少数派だと思います。
では太陽が父親というのは、どう解釈するべきなのか?
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